写真が立体になって見えてくる?

3D-STEREOGRAM

片眼を閉じて3Dを感じる

3Dステレオグラムは両眼を使って立体視して見るものです。立体写真も同じく視点を変えて撮った二枚の写真を両眼で重ね合わせる事で立体となって認識されます。

今回紹介するもう一つのお話は、実際に立体になって見えるのではなくて、風景写真がより立体に感じて見える方法です。(なぁ〜んだ!と思わずに最後までお付き合いください!!)

感じるだけなので個人差はありますが、何かを感じるイメージトレーニングにもなります。絵画の鑑賞にも応用できます。ぜひ一度トライしてみてください。

★では、風景を撮った少し大きめの写真を用意してください。出来ればテレビやパソコン画面より、プリントアウトした写真が最適です。

★そして、じっとしばらく写真を見つめてください。

どんなに奥行きと立体感にあふれた写真でも両目で見ている間は、写真という一枚の紙の平面として認識されています。(当たり前!!)
それでも写真の中の景色に集中すると、光と影の立体感(奥行き感)にだまされ本物の景色のように感じてきます。でも、両眼で見ているかぎりは、瞬きや目をそらした瞬間に一枚の写真、一枚の紙の平面に引き戻されて、感じていた立体感(奥行き感)は薄れてしまいます。

★それでは、どちらか片方の目を閉じて、もう一度写真の景色に集中してみてください。

こんどは、どうでしょうか。
両眼で見ていたときのように平面という認識に戻されずに、いつまでも写真の立体感(奥行き感)に集中できています。

さらに風景の中の空気感までもイメージしながら、ゆっくり、ゆっくり写真の中を散歩するように見渡していきます。ここまでくると一枚の写真という平面であることを離れて、かなりの立体感、自然感を感じていることが分かります。

最大限に立体感を感じたところでパット両眼にもどすとその差がハッキリします。

下の写真で練習をしてみましょう。

1、片眼を閉じて、なるべく写真に近づいて、部分にこだわらず片方の眼で全体を見渡してください。
2、近くのもの(近景の八重桜)そして遠くのもの(遠景八重桜)を意識して、目線を交互に移動させます。
3、今度はパース(遠近感)のついているもの、障害のバー、石畳のレンガタイルの線を意識します。
4、緊張せずリラックスして2番と3番をゆっくりとくり返します。
5、立体感を感じてきたら、暖かい風そして花の匂いを感じるように深呼吸してみましょう。

風景写真だけではなく、家族写真、結婚写真などでも大丈夫です。自分も入っている写真ならば、その時の記憶もよみがえってくると思います。

絵画の鑑賞時にも使ってみよう。

絵画で何も描かない単色の塗りつぶしの平面を、空間として抽象することがあります。それは、見る側に実際に描かれた空よりも想像を広げてくれます。日本画にも何も描かない空白の空間抽象があります。

他にも木版画、水墨画の墨の濃淡などをじっと見ていると、広がり奥行きなど立体感を感じたり、無彩色なのに色を感じてしまうことがあります。
人の感じる能力は、実際に見て感じること以上に奥深いものがあるのかと思います。

★是非一度やってみてください。!

おまけ

交差法で見る写真の立体視


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