晴れた日のコスモスはどうやってもよく撮れそうに思えます。よし!今日こそはいいコスモスの写真を撮るぞ!と意気込んで撮影場所に着いてみると、こんどは天気はいいが風が強くて被写体ブレが起きてしまう。やはり思ったようにはいきません。
特に茎と花が共に柔らかなコスモスは、少しでも風があるとゆらゆらと揺れて、それが可愛らしいく見えるのですが、写真として撮りにくいことにもなります。もちろん風が吹こうが、雨が降ろうが、ヤリが降ろうが、何でも良ければそれなりの写真は撮れます。でも少しでもイメージ通りに意図的な写真にするにはその時々の撮影場所の環境に合わせた設定が必要です。
しかし、分かっているものの実際に撮りだすと、いちいち一枚一枚その都度設定を変えて撮るのは面倒になり、厳密にやろうとすればするほどに難しくなります。プログラムオートを使えば無難な写真になるのは分かっていても、せっかくいいカメラを使っての撮影だし、一応プロカメラマン気取りになっているし、コンパクトカメラで撮ったような写真は絶対に許せないのです。
★考えたこと
一輪の花に望遠で狙いをつけて、背景はF値開放で思いっきりボカシたい、でも今日は風が強く吹いて、コスモスは右に左に大きく揺れている、風が一瞬止まるのを待つも花の揺れは止まらない。カメラとレンズ合わせて重さ約3キロ、ファインダーを覗く手はブルブルと震えて何度もシャッターを押すが手ブレもあり、被写体ブレも止まらずうまく撮れない。
★さぁ!どうする。
F値は変えたくない。ISOを上げればシャッタースピードがもっと早くなるだろうと、適当にISO=250にしてみたらシャッタースピード4000の爆速となってびっくり!コスモスはピッタリ止まって、被写体ブレなくいい感じに撮れました。(絞り優先でF値は固定でシャッタースピードを上げたいならば、ISOを上げるのも方法の一つです)
この日はF値とISO感度を変えて!変えて!の大忙しの撮影になりました。
(撮影時間は午前9時ごろです)
Canon-EOS-1D-Mark4
絞り優先
絞り=F値2.8
シャッタースピード=1/4000
ISO=250
露出補正値=0
レンズ=EF70-200ミリf/2.8L IS USM_200ミリ
Canon-EOS-1D-Mark4
絞り優先
絞り=F値6.3
シャッタースピード=1/320
ISO=125
露出補正値=0
レンズ=EF70-200ミリf/2.8L IS USM_200ミリ
Canon-EOS-1D-Mark4
絞り優先
絞り=F値8
シャッタースピード=1/250
ISO=100
露出補正値=0
レンズ=EF70-200ミリf/2.8L IS USM_200ミリ
Canon-EOS-1D-Mark4
絞り優先
絞り=F値8
シャッタースピード=1/400
ISO=100
露出補正値=0
レンズ=EF70-200ミリf/2.8L IS USM_200ミリ
★おまけの空を入れた一枚